8月初旬の神戸戦から、味スタでの得点がパッタリと止まっている状況で迎えた多摩川クラシコ。そして結果は0-2の敗戦。負けたショックもさることながら、またもノーゴールだったのがより残念。これで味スタでのゴールセレブレーションは、来シーズンまでお預けとなってしまいました。5位以下確定で来季のACL出場権も消滅。ガックシ。
 で、翌朝観戦したアトレティコ-バルサの試合。こちらは1-1のエンパテでしたが、バルセロニスタである自分もアトレティコの戦いっぷり、あの殺気プンプン漂う「強さ」には、相変わらず唸らされるものがありました。バルサにデンベレという異能者(なんなんだあの両足…)がいなければ、アトレティコの完勝だったはずです。
 以前は“シルバーコレクター”と揶揄されてきたフロンターレですが、鬼木さん以降の川崎には凄みが感じられるようになりました。ベースはそのままに、そこに現実的なイヤらしさやアトレティコのような殺気を加えたことによって、これまでのどこかポエム的だった「自分たちのサッカー」から、ようやく脱却することに成功したのではないかと。あのお人好しな川崎は何処に行った?勝利体験の積み重ねは、よりエンブレムを魅力あるものにし、結果サポーターが増えていく…そういう意味でも今回の多摩川クラシコは、敗者として学ぶべきものが多かったなあ、と。
(それと引き換えに失われるものもありますが、ここでは触れないことにします)
 さてFC東京、今季は12/1埼スタでの浦和戦を残すのみとなりました。両チームともリーグ戦でのモチベーションを失った状況ながら、埼スタでは超お得意様の東京が相手とあって、浦和サイドにはフンフンと鼻歌混じりで我々をお迎えする余裕があるように思えます。だからこそ東京としては、勝ち点や順位を越えた「勝利体験」を得る意味でも、そして「いつもの東京」という不甲斐なさから脱却する意味でも、クラブ史上最も重要なビッグマッチと位置付け、総力戦で臨まなければなりません(個人の見解です)。今季は鹿島相手に東京史上初のリーグ戦ダブルを達成していることもあるし、それに加え最終節で浦和を「埼スタで」叩ければ、東京としてはクラブのベストシーズンだったと総評していいと思ってます(個人の見解です)。
 シメオネの着任以来、それまではさっっっぱり勝てなかったマドリードダービーでも、アトレティコは勝ち点3を得られるようになりました(たまたまCLではアレだけど)。シメオネを敬愛する前々監督の篠田さんは志半ばで東京を去りましたが、健太カントクにはぜひ、東京のシメオネとなっていただいて、歴史を変えて欲しいと切に願いつつ…。Vamos!
(2018.11.26)
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